2010.12.29
【神奈川県】
年末年始に時間の余裕ができたので、どこに行くか? と考えるまでもなく「海!」と、横須賀線に飛び乗りました。
近ごろの鶴見川流域散策も楽しいのですが、しばらく海に接しないと何だか息苦しく感じられ、息継ぎのように海を目指してしまいます。
久しぶりの海原を前に深呼吸した瞬間は、周囲に人がいなければ「オーッ」と深いため息をつきたくなる心地よさがあります。
立石(Map)
ここは三浦半島西海岸の立石で、前回の訪問も寒かった気がしますが、冬の海は人も少なく落ち着けます。
夏の時期には海に入る人が多いので、バスや町中もザラザラ・ベトベトしていますが、この季節は車で訪れる人がほとんどなので、バスも町も閑散としています。
むかしは車で走ったので、ルートの距離感は把握していたはずなのですが、バスと徒歩で移動するようになると用事のないバス停は無いものとしたり、都合良くその距離感を縮めてしまうことがあります。
「アレ、こんなに距離あったっけ?」などと、イメージとの誤差の大きさにガッカリしてしまいます……
これも動機のひとつである、逗子駅近くの「ときわ軒」のラーメンは、飾りっ気のない鶏ガラスープで「サラッ」と満足させてくれました。
葉山(Map)
ここは葉山御用邸前の岩場で、波の穏やかな湾内で羽を休めていた渡り鳥と思われる大群が、グループごとに順次飛び立って行きます。
百羽単位の群れが、それぞれのタイミングで飛び立つ姿がいつまでも続くので、総数はどれだけいたんだろうと思ってしまいます。
野鳥の会の人たちに「カチカチ」やってもらいたいところですが、以前TVで見た、大まかに数える場合は、10羽(程度の単位)のマス目を想定して、それを当てはめる数え方を思い出しました。
でも、飛ぶ群れの様子には密度のバラツキが多いので、ちょっと無理のようです……
左下(岩の上)に富士山が見えていますが、「富士に雁」という絵にするにはちょっと遠過ぎます。
前回立ち寄った葉山しおさい公園は年末休園ですが、近くの大きな家では塀の枯れ草を片付けています。
外野は勝手に「雰囲気のある外壁」と感心しますが、大きな家の周囲を掃除するのは結構な重労働のようです。
大変失礼ですが、ご主人のにわか作業では結局「やっつけ仕事」に見えてしまうので、やはり専門の方にお願いした方がいいのでは? と思ってしまいます。
プロに手入れをしてもらってこそ、美しい庭が保てるように思ったりします(失礼極まりないね)。
2010.12.31
江の島(Map)
大晦日も江の島はぎわっており、その中でも目立つのは中国・韓国からの観光客のようです。
感覚として寒い季節には、暖かいハワイやグアムを選択するように思うのですが、昨年オープンした羽田国際線ターミナルの正月の様子では「韓国は寒かったけど、楽しかった」の声も聞かれますから、「休み中にどこなら行けるのか」(希望よりも現実)ということなのでしょうか?
ヨットハーバーは大晦日シャットアウト(休み)なんですね。贅沢サービス業なので、割増料金で営業しているかと思いましたが、年始には大混雑となるでしょうから(通行止めか?)、営業自体が難しいのかも知れません。
若いころよく昼寝をしに来た沖側の堤防はキレイに整備されていて、この日は風もなく歩いていると汗ばむような陽気に誘われますが、もうこの季節に横になる勇気はありません(風邪引きたくないもの……)。
しかし若い時分は何と贅沢な時間の使い方をしていたのだろう、と思ったものの、限られた時間で一番やりたいことを選んだ結果、現在も同じ場所にいるわけですから、これがいまも自分の贅沢であることに気付かされます。
それはうれしくもあり、寂しくもある、複雑な気持ちにさせられます……
近ごろでは、大晦日の夕暮れに江の島の海岸に集まる人影が増えた気がします。ライフスタイルの変化? 温暖化の影響?
以前は、近所の住民程度の人影もまばらな海辺に年の瀬らしさを感じたものですが、黒装束のオットセイたちも増えているようです。
サラリーマンを想定すると、29日に仕事を納め、30日に大掃除を終え、お母さんがおせち料理を作らない家庭も多いので、31日は「自由時間」にできますから、こんな姿も可能になるわけです。
気ままなヤツに言われたくないことは分かりますが、年末くらい少し家族でのんびりする時間があってもいいように思ったりします……
結局富士山に対面できたのは、経験上最も目にする機会の多い冬の湘南となりましたが、雲はかかっても対面できると、信仰の対象とした気持ちが理解できるような、心の安堵を感じたりします。
これは単なる習慣的な行事なのですが、初日の出のように(初日の出を見る習慣はありませんが)出会えない時には寂しさを覚えたりします。
この出会いには、是非とも、明るい年にしたい! と祈りたくなるような、特別な意味を感じてしまいます。
追記
NHK大河ドラマ「江」が始まりました。
「篤姫」に続けと、大きな期待を背負った田渕久美子(原作・脚本)の登板ですが、初回からそれはもう「ホラ吹き田渕(褒め言葉です)」全開の楽しさで、完全に身を委ねたい気分にさせられました。
その時代の歴史には明るくありませんが、細部まで史実として伝わらないであろう「空白部分(グレーゾーン)」を(事実だとしても)、まことしやかに涙を誘うドラマに仕立て上げる手腕は見事としかいいようがありません。
楽しみな歴史の授業が始まりました。
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