2019/01/28

馬が似合う──横浜

2019.1.18【神奈川県】

 遠くなってしまったので、仕事にかこつけて少しハマブラを。
 みなとみらい線 馬車道駅から「ホースメッセ」が開かれる赤レンガ倉庫へ向かう道で目にした、帰路の方が持つ馬の絵柄の袋が町の空気感にフィットする様に、馬が似合う町という側面もあるのかと。




 イベントも3回目となり、ようやく馬たちを連れて来られるようになったので、馬見物にと初めて足を運びます。
 以前は、ゴールデンウィークに馬事公苑で開かれるホースショーが馬のお祭りでしたが(競馬は別)、TOKYO 2020に向けた改修工事中で開催されないため、民間主導で立ち上げたイベントになります。
 馬が歩ける馬場の整備、会場・厩舎の準備に加え、馬を運ぶ専用のトラックが必要ですから、内容はともかく(?)馬を赤レンガ倉庫に連れて来ただけでも賞賛に値すると(JRA馬事公苑、馬の博物館の協力のおかげ)。

 右は、馬の画家 長瀬智之氏が会期中に描きあげる予定の、ライブドローイング2日目の様子。おしゃべり好きらしく、ヘッドフォンをして抑えているようです。




 上の横浜税関 クイーンの塔はイスラム寺院風のドームとされるように、こうして見ると海の道はシルクロードと繋がっているように感じられます。横浜港は生糸(シルク)の輸出で発展し、明治期の終わりに日本は世界一の生糸輸出国となりましたから、税関も立派にする必要があったようです。横浜三塔(キングの塔:神奈川県庁本庁舎、ジャックの塔:横浜市開港記念会館)の中ではもっとも高く51mあります。
 横浜税関160周年記念イベントで塔下の屋上を初めて開放するらしく、高い場所から象の鼻や大さん橋を眺めたいので、その際には是非!


 人影が見えた途端にカモメが騒ぎ始めるというか、周辺で待ち構えるように見え、カモメたちの「待ち人きたる」の光景。
 港でのカモメへの餌やりは定番のように感じますが、山下公園での餌やりは禁止だそうで、ここ象の鼻も禁止にせよとの苦情があるらしい。山下公園や氷川丸周辺で観光客が楽しむのは仕方ない気もするが、大さん橋や赤レンガが糞害で白くなったら困るのも確かです。


 上は大さん橋ホール野外イベント広場の座席かも知れないが、ここは横浜、やはり以前の船着場にあった雁木(船の大小に対応する設備)を想起するのが正しいのでは。
 桜木町に係留される帆船 日本丸修繕のためドックから水が抜かれているそうで、そこでもこんな構造が見られることと(足を運ぶ時間がなかった…)。
 大さん橋は両側のバースに着岸が可能で、船が不在時は港をぐるりと見渡せる開放感がたまらず、横浜訪問時には立ち寄りたくなります(船を眺めるのも楽しい)。
 室内の床や屋上はウッドデッキのため直線的で細かな起伏は多いが、傾斜が緩やかなため全体としては曲線的なシルエットに見えます。この見事なデザインは、横浜出身の隈 研吾(新国立競技場を設計)さんではなく、イギリスの設計事務所によるそう。


 横浜にはいつもイベントが開かれているようなイメージあります。島国人にとっての港は、海の向こうからやってくる人やモノの玄関口のため、来訪者をもてなそうとする港町気質がイベントを呼び込んでいるようにも。皆、商売としても楽しげに見えます。
 2019年4月クイーンエリザベス号の大黒ふ頭寄港(ベイブリッジを通れない)にあたり、10年に閉鎖された横浜スカイウォークが復活するとのこと。
 車がないと不便な場所ですが、展望施設からクイーンエリザベスを眺めてみたいと。
 横浜スタジアムはスタンド増設の改修工事中で、周囲の公園は資材置き場とされ立ち入れません。増設後も満員となるよう、ベイスターズも頑張らないと……
 右は赤レンガ前(恒例)の特設スケートリンク。