2008.8.2
【神奈川県】
横浜港シンボルタワー
横浜港の入り口に立つ大きな灯台(航路標識&展望台)になります。
昼は建物からの反射する光、夜は街明かりを背にしているので信号設備は目立たせようという工夫は必要と思われれますが、ここやマリンタワー(も航路標識&展望台)よりもベイブリッジの方がはるかに存在感が大きいと思ってしまうのですが、海のルールがありますからね。
港湾施設というものは国の管理下に置かれていると思っていたら、自治体(横浜市)の管轄施設なんだそうです。同じ目的と思われる灯台ですが、港の内と外(海上保安庁)では管轄が違うようです。
──そう言えば、はるか昔に海の仕事をしているころに受験した資格試験にも、沿岸と港湾の2種類ありましたっけ。
自治体が管理をしていればその運営を外注するのも勝手なようで、この施設の管理運営は商船三井興産(株)が行っているそうです。確かに商船三井くらいであれば、手抜きなどはできないでしょうけれど「ヘェー!!」です(もう古い?)。
ってことは、国際港(大きな港はみなそうなります)に存在する国の機関とは、税関(検疫を含め)と海上保安庁(海上警察)だけになると思われます。そんな港で地元の船主なんかを取り込んでしまえば、実際はそんなことないのでしょうが、密輸なんて簡単にできそうな気がしてしまいます。何かいい加減じゃない? それでいいのかなぁ? と改めて思ってしまいました。
──確かに与那国島にも公民館程度の税関がありましたもの。あんな田舎の島で国の秩序を守る防波堤の役割とは、責任重大だよなぁ……
本牧神社
そんな港町という土地柄「あぶない刑事」の刑事たちは忙しい日々を送っていたわけなのでしょう。さすがに現在では撮影に使われたロケ場所の面影は失われたようです。
いまどき本牧といえば「イ〜ネッ!」のクレイジーケンバンド(本牧出身)になると思うのですが、最近は見かけませんね。
ですが、歌の内容のような「ちょい悪オヤジ」では済まなさそうな不良オヤジ的なやから(怒られるぅ)が、大きなアメ車のオープンカーで走っているのを見かけます。自動車もオートバイ(ハーレー等)もアメ車好きが集まる場所なのかも知れません。
本牧は戦後米軍に接収され、住宅地としてフェンスで囲まれていた場所で、1982年の返還により再開発されマイカル本牧や、マンション群、高級住宅地が整備されたそうです。
──先週の根岸の高台にはまだ米軍施設が残されています。
そんな経緯からアメ車関連の流通が盛んでファンが集う場所になったであろうことは、理解できます。
整備された高級住宅街(とのふれこみ)をアメリカ風というかは分かりませんが、ここに住みたいと思う人がいるということは、わたしにはちょっと理解できません(失礼ながら笑っちゃいました)。
──レンガ造りかは不明ですが、サンタが入れそうな煙突付きのカラフルな外壁の家が整然と並び、駐車場は各戸完備でも猫の額のような狭い庭を垣根が囲っています。
確かにフェンスで囲われているよりは格段にいいと思いますが……
そんな(日本的)高級住宅街の中央部に本牧神社があり、参道をイメージして作られたと思われる緑地帯がバス通りまで続いています。
おそらくこの日「お馬流し (おうまながし)」の神事が行われるようで、祭りばやしが響き、はっぴを着た不良オヤジ(のように見える人たち)が息巻いておりました。ここも返還されてから建て直されたものと思われます。
──よく見えないかも知れませんが、のぼりの文字の格好良さは以前からの流れを受け継いだものと思われます(右上写真)。
そんな取り合わせがわたしには奇妙に感じられたのですが、それも和洋折衷を気にしない日本的感覚である、と言えるのかも知れません。
それにしても開業当時から疑問に思っていた「マイカル本牧」(ショッピングセンター&シネマコンプレックス)ですが、映画館は経営母体が変わり、山側の商業施設はみな巨大な廃墟と化していました。
返還時期がちょうどそんな頃であったバブルのなれの果てとはいえ、これからどうしたらいいんでしょうね(商業モードは全部みなとみらい地区に奪われてしまったそうです)。地下鉄(みなとみらい線)を伸ばしても新たな発展につながるとも思えないのですが……
機会があれば紹介したいと思うのですが、横浜市にはこれ以外にも多くの米軍施設があり、返還予定のものもあります。
まだ、返還後の本牧再開発の成否を語る時期ではないのかも知れませんが、「基地の土地を返せ!」と叫びながら同時にその「虎の子の土地」の有効な利用方法(高級住宅街用に売るばかりでない)を、市民と一緒になって考えていくべきなのではないか、と思ってしまいます。
是非とも、みんながよろこべる使い道を考えてください。
右上写真は、新山下付近からのベイブリッジと、改修中のマリンタワー。
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