2019/02/04

まだまだ変わる──みなとみらい

2019.1.26【神奈川県】

 横浜税関(クイーンの塔が建つ)屋上が初めて公開される日で、帆船日本丸の係留ドックが水抜きされた様子も見たかったので、前回の勢いに乗って横浜へ!


横浜駅周辺

 久しぶりにみなとみらい地区を横断しようと横浜駅に降り立ちます。西口は駅ビルが工事中(2020年完成予定)ですが、海側は横浜ベイクォーター(右)周辺の再開発も10年前にほぼ完了し、大きな変化は見られません。

 渦中の日産自動車グローバル本社ギャラリーは普段通りに見えますが、2018年世界自動車販売台数2位となった日産自動車・仏ルノー・三菱自動車の3社連合のイメージは、世界的に揺らいでいることと。
 筆頭株主フランス政府の言いなりのルノー(仕方ない面もあるが)、弱みをにぎられたゴーンを保釈されたくない日産、まるで存在感を失った三菱、なんて評判もどこ吹く風で、三社とも成績にホクホクしているように。
 TOKYO FMのラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司」のあべフェスが明日開かれるように、宣伝キャラはターゲット層の心を掴んでいますが、それは会社の評判とは重なってないように……


みなとみらい地区

 日産のビルを出てあらびっくり! 新高島駅周辺にあった映画館等の建物が跡形もありません(隣接のウェディング施設も)。10年間の期限付き借地契約のため2015年に閉館したそうで、そういえばずっと前に「期限付きの借地なんだって」と書いた記憶があります(借り手側は10年で元を取れたのか?)。地主の横浜市は、周辺の開発も進み地価も上がったのでボチボチ売り時と考えているのか?
 以前マリノスタウン(グラウンド)があった場所(右)には、桜木町方面から移転する横浜アンパンマンこどもミュージアムが建設中で、2019年夏オープン予定(今度は30年の期限で借りるそう。背後は隣接のビル)。
 横浜市の、できるだけ高い値段で売りたい気持ちは分かりますが、作った建造物を10年で壊すってのはエコ志向の民意に反しますし、ヨコハマはG30(ごみゼロ)を目指していたはずと……


 着実に空き地が埋まり高層ビルが並ぶ様は、巨大な壁ではなく厚みのある山脈のようで、地盤が沈みそう、海風を遮断したことで内陸側に気温等の影響を及ぼしそうと思ったりするが、これからもまだまだ続くようです。
 ハンマーヘッドクレーンのある埠頭(右奥)では新港地区客船ターミナルが建設中で、そこにできる桟橋のホテルって受けそうと。完成すればクレーンの下まで気がねなく行けそうなので楽しみに。




 横浜開港(1859年:安政6年)から本格的な港湾施設建設が始まり、上は船の修繕用ドック(海水を抜いて作業するドライ・ドック)としてイギリス人技師の指導により竣工(1898年:明治31年)した第一号船渠(せんきょ:ドック)。直線部分には真鶴産の小松石(安山岩)を使用したそうですが、船首部分は曲線を描くためレンガ造りとされ、下は建設当初の姿が残されているように。100年以上使えるものを目指した丁寧さが、初めて対面する者にも伝わってくるようです。
 みなとみらい中心部で、全長204mのドック+97mの日本丸(現在修繕中)を維持管理することは大変な負担でしょうが、見事な遺産ですから残して欲しいと願っています。





 これが港を監視する目線の高さ! 港の門番たる税関の屋上からは、港が見渡せる必要があります(クイーンの塔には登れなかった)。船が大型化した現在は、隣接の神奈川県警察本部(20階建)から睨みをきかせているのかも。
 税関については、関税の徴収よりも、通関・密輸・銃器取り締まり関連のニュースが多いように、館内にも白い粉や動物の毛皮(ワシントン条約:絶滅の恐れのある動植物の国際取引を禁ずる)の取り締まりに関する展示が多く、知恵比べの様子がリアルに感じられます。
 戦後は連合軍総司令部に接収され、税関長室はマッカーサーが使用したそうで(一番奥右側の部屋)、米軍も利用した重要港ですから当然かと。
 税関のイメージキャラクターカスタム君は、ボテッとしてますが麻薬探知犬なので鼻は利くことと。初見のつもりでいたキャラを覚えてみると、町中で見かけることに気づきました……

2019/01/28

馬が似合う──横浜

2019.1.18【神奈川県】

 遠くなってしまったので、仕事にかこつけて少しハマブラを。
 みなとみらい線 馬車道駅から「ホースメッセ」が開かれる赤レンガ倉庫へ向かう道で目にした、帰路の方が持つ馬の絵柄の袋が町の空気感にフィットする様に、馬が似合う町という側面もあるのかと。




 イベントも3回目となり、ようやく馬たちを連れて来られるようになったので、馬見物にと初めて足を運びます。
 以前は、ゴールデンウィークに馬事公苑で開かれるホースショーが馬のお祭りでしたが(競馬は別)、TOKYO 2020に向けた改修工事中で開催されないため、民間主導で立ち上げたイベントになります。
 馬が歩ける馬場の整備、会場・厩舎の準備に加え、馬を運ぶ専用のトラックが必要ですから、内容はともかく(?)馬を赤レンガ倉庫に連れて来ただけでも賞賛に値すると(JRA馬事公苑、馬の博物館の協力のおかげ)。

 右は、馬の画家 長瀬智之氏が会期中に描きあげる予定の、ライブドローイング2日目の様子。おしゃべり好きらしく、ヘッドフォンをして抑えているようです。




 上の横浜税関 クイーンの塔はイスラム寺院風のドームとされるように、こうして見ると海の道はシルクロードと繋がっているように感じられます。横浜港は生糸(シルク)の輸出で発展し、明治期の終わりに日本は世界一の生糸輸出国となりましたから、税関も立派にする必要があったようです。横浜三塔(キングの塔:神奈川県庁本庁舎、ジャックの塔:横浜市開港記念会館)の中ではもっとも高く51mあります。
 横浜税関160周年記念イベントで塔下の屋上を初めて開放するらしく、高い場所から象の鼻や大さん橋を眺めたいので、その際には是非!


 人影が見えた途端にカモメが騒ぎ始めるというか、周辺で待ち構えるように見え、カモメたちの「待ち人きたる」の光景。
 港でのカモメへの餌やりは定番のように感じますが、山下公園での餌やりは禁止だそうで、ここ象の鼻も禁止にせよとの苦情があるらしい。山下公園や氷川丸周辺で観光客が楽しむのは仕方ない気もするが、大さん橋や赤レンガが糞害で白くなったら困るのも確かです。


 上は大さん橋ホール野外イベント広場の座席かも知れないが、ここは横浜、やはり以前の船着場にあった雁木(船の大小に対応する設備)を想起するのが正しいのでは。
 桜木町に係留される帆船 日本丸修繕のためドックから水が抜かれているそうで、そこでもこんな構造が見られることと(足を運ぶ時間がなかった…)。
 大さん橋は両側のバースに着岸が可能で、船が不在時は港をぐるりと見渡せる開放感がたまらず、横浜訪問時には立ち寄りたくなります(船を眺めるのも楽しい)。
 室内の床や屋上はウッドデッキのため直線的で細かな起伏は多いが、傾斜が緩やかなため全体としては曲線的なシルエットに見えます。この見事なデザインは、横浜出身の隈 研吾(新国立競技場を設計)さんではなく、イギリスの設計事務所によるそう。


 横浜にはいつもイベントが開かれているようなイメージあります。島国人にとっての港は、海の向こうからやってくる人やモノの玄関口のため、来訪者をもてなそうとする港町気質がイベントを呼び込んでいるようにも。皆、商売としても楽しげに見えます。
 2019年4月クイーンエリザベス号の大黒ふ頭寄港(ベイブリッジを通れない)にあたり、10年に閉鎖された横浜スカイウォークが復活するとのこと。
 車がないと不便な場所ですが、展望施設からクイーンエリザベスを眺めてみたいと。
 横浜スタジアムはスタンド増設の改修工事中で、周囲の公園は資材置き場とされ立ち入れません。増設後も満員となるよう、ベイスターズも頑張らないと……
 右は赤レンガ前(恒例)の特設スケートリンク。

2017/10/30

ヨコハマトリエンナーレ2017

2017.9.24【神奈川県】

 転居後は横浜が遠くなったと実感しますし、この距離感では訪問もトリエンナーレ(3年に1度開催される美術展)のようになりそうで、ちょっと寂しい気も……



 今回のテーマは「島と星座とガラパゴス」とされ、「接続」と「孤立」をキーワードに、相反する価値観が複雑に絡み合う世界の状況について考えます、とのこと。
 とはいえ「孤立」する作品の「接続」は深く考えなくて大丈夫。屋外展示のガラパゴスゾウガメ(手前)と、奥の人物を「浦島太郎のように撮りたかった」程度のノリでいいんです! 作品から各人がイマジネーションを広げることが、主題なのですから……

 下は入口付近にそびえるメイン作品(?)で、竹のような植物で作られた巨大なマンモス?


 右は、新しい絞首刑を表現したのかも知れませんが、第一印象は大女の奥さんにお仕置きされる旦那が、身動き取れないよう吊される姿に見えました(5m程度の高さ)。
 彼も、脱出方法を思案しているのでしょうが(息があればだが)、彼の足元に展示される別の作品(下)を気にしているようにも。
 これはカニの集団で、近づいてみれば何とも感じませんが、彼の高さからは得体の知れない生き物に見え、「下に降りるのもイヤだなぁ」と思っているかも知れません。
 こんな見事な取り合わせも展覧会ならでは。





 上は、以前同じ場所で撮った記憶のある構図ですが、奥の大桟橋に大型客船が停泊していると、手前の人物、赤レンガ倉庫(2号館)、客船の奥行きを撮りたくなります。

 右は赤レンガ倉庫内の展示で、東日本大震災被災地の状況をヴァーチャルスコープでのぞく様子。
 これまでも同展覧会で数多く取り上げられたテーマで、災害への感心が薄れつつある昨今でも、ヴァーチャルながら疑似体験を伝え続けられることはとても大切ですし、様々な場面で利用できるのではないかと(陳腐なルックスはやり過ぎ)。




 会場の建物には「ジャックの塔」の愛称があり、トランプの絵札に例えられる神奈川県庁(キング)・横浜税関(クイーン)の中でもっとも凛々しい姿をしています。
 その地下に入れるとよろこんだものの、中は真っ暗で足元も見えません。それが現在の世界が置かれた状況としても、そこからどうやって抜け出すかのビジョンが無いため、作品にもネガティブな印象が残ります(上は2作品の明るい部分を並べたもの)。
 地下はもう結構なので、次回は魅力的な印象が残る地上階を再訪したいと。

 3年に一度横浜を楽しむ展覧会は、町の知らない一面と出会うきっかけになりますから、まだ見ぬ港町の景色を探しに足を運んでみては。

 プロ野球日本シリーズでは横浜を応援していますが……
 横浜に帰ってからの巻き返しを!

2015/11/02

極楽に求めるもの──極楽寺、七里ケ浜

2015.10.22【神奈川県】

 2カ月遅れの夏休みを取りました。
 新しい作業の流れが見通せず、校了後の週明けの様子に「休むなら今週だ!」と急遽決めたため(どんな職場や?)、無計画でも歩ける近場の鎌倉へ。


極楽寺

 ここは鎌倉七口(七つの切り通しのひとつ、極楽寺坂切通の外側(鎌倉外)にあたるため、鎌倉時代には死骸が捨られる「地獄谷」のような場所でしたが、見かねた幕府要人が霊を慰めるため「極楽寺」を建立します。
 義経のように鎌倉入りを認められない者たちの、様々な思いも鎮められたことでしょう。
 江ノ電を存亡の危機から救ったとされる、TVドラマ『俺たちの朝:1976年』ブームの舞台も極楽寺駅周辺ですから(もう40年…)、名称のように困窮者を救うパワースポットなのかも知れません。

 平日なので江ノ電も混雑しないと思いきや、小学校の社会見学らしき団体がドヤドヤ乗り込んできます(名札には埼玉県栗橋の学校名)。
 現在は、湘南新宿ラインの直通運転があるので(上野東京ラインは鎌倉に来ない)、鉄道路線の社会見学も含めたいい選定とも。
 歴史の見学も大切ですが、海に接する機会が少ないと思うので、海岸ではしゃいでいいんじゃない? とも(海のない埼玉県へのイヤミに聞こえたらゴメンナサイ)。


七里ケ浜

 今回、鎌倉中心の寺社や路地ではなく、極楽寺〜七里ケ浜方面を選んだのは、晴天続きの秋空に誘われ「海+富士山に会いたい!」でしたが、分厚い雲が……
 七里ケ浜の海に浮かぶ、名物の波待ちオットセイ(サーファー)は、以前より腕を上げたようで、小さいながらも狙った波に最後まで乗り切る人が多い気がします。
 ベテランの割合が増えたように見えますが、上がったのは平均年齢だけじゃないんだ、と納得です。
 海の中では(遠いので)若く見えますから、いつまでも若大将を気取れそうです。

 右は、江ノ電の鎌倉高校前駅踏切に群れる、台湾(?)からの観光客。ここは漫画『スラムダンク』の舞台で、台湾では「スラムダンクの踏切」として人気らしい(90年代の放映を子ども時代に見た若者が訪れるそう)。
 遮断機が降りると、一斉に車道へ飛び出してきます。
 写真を撮るのは陸側からなのに、何で海側にも群れるのか理解できなかったが、リンク先の構図を狙いたいようです(気持ちは分かります)。
 これも日本の文化(?)とはいえ、海外にアピールできるのはアニメだけとしたら、ちと寂しい気もします。


 上のような駅舎で旅情にハマると、待っていた電車が到着しても、発車の光景を眺めたくなったりします。
 その後も反対の電車〜もう一本と眺めるうちに、夕刻の景色はもっといいのでは? と、きりがなくなります。
 時間のある学生時代ならいつまでも座っていられたが、「写真は撮れたから、急がねば日が暮れる」と腰が軽くなったのは、「限りある自由時間」が身にしみるオヤジの体内時計のせいだろうか……(切実な意味ではありません)


小動(こゆるぎ)

 江ノ電の魅力は、密集する住宅をすり抜け、沿線住民と空間を共有するような身近さにあると感じていました。
 ですが、そんな空間を整備する際には、いまどきの「管理責任」「安全確保」が求められるため、沿線住民に不便が生じるようです。
 稲村ケ崎駅周辺には、線路が柵で囲われては「津波時の避難路が断たれる」との抗議看板が見られます。
 双方が暗黙の了解で寄り添うような情景に「ほっこり」できたのですが、責任の明確化のために、鉄道事業者と沿線住民の間にキッチリ線引きされると、ノスタルジックな空気が失われてしまいそうです。
 江ノ電だけを特別扱いできないのも確かです……


 小動岬に寄り添うような狭く急な斜面を、船揚げ場とする様子は昔から変わらないように見えます。現在は消波ブロックで囲われた中に、シラス漁の小型船が並びます。
 現在は専業ではないとしても、先人からの施設を利用し、規模は小さくても漁の楽しみ(新鮮なシラスは茹でてもうまいが、生は格別! 新鮮でなければNG)が受け継がれる様は、見事な文化継承です。

 日本の極楽や沖縄のニライカナイは、彼岸(彼方)にある理想郷であるため、その概念には望み過ぎの面がありますが、「不満はあるも、満足できる地」であれば、この地のように身近な場所に築けるのではないか? と感じました……


 追記──工藤監督が求められた、2連覇という「現状維持」

 昨年、日本シリーズを制した秋山監督退任後(個人的な理由)、その戦力を引き継いだ工藤監督は「勝って当然」とされる中、開幕前から持ち前の明るさでチームのムードを高め、最後まで選手を「乗せ切った」手腕は見事でした。
 今年のパリーグ優勝候補と目されたオリックスのような「おごり」もなく、着実にチーム力を熟成させた成果なのでしょう。おめでとうございました!(強かったもの)


 追記──ラグビーW杯 ニュージーランドが2連覇

 日本 vs 南アフリカ戦は9月20日でしたが、決勝はいつ?(11月1日)という長丁場なのに、負けた9月23日のスコットランド戦は「何で中2日?」と、ブツブツ言いたくなりますが、決勝戦の迫力を心に焼き付け、2019年日本大会に向けて取り組まれることを!

2014/11/03

大丈夫?──Yokohama Triennale 2014

2014.10.11【神奈川県】


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横浜美術館(Map)

 トリエンナーレとはイタリア語で「3年に一度」の意味で、ここでは3年に一度開かれる国際美術展覧会の意。
 第5回展となるヨコハマトリエンナーレ(わたしは3回目)の会場は「横浜美術館」「新港ピア」のみで、大掛かりな作品も少なく規模縮小の印象を受けます。
 一般的な現代アート展に比べると「何で?」と思うほどの入場者で盛況に見えるが、規模が大きく運営費もかさむためか、第2回展は資金難から1年遅れの開催という経緯を持ちます。
 右は横浜美術館前に展示される「トレーラー」ですが、誰でも目に出来る作品が減れば、子供たちの「これなぁ〜に?」と接する機会も失われるので、縮小もこの辺りが限度ではないかと不安に……(屋外展示物の管理は大変なのも分かりますが)


 上のテニスコートは、ネット部分に鏡を配するため自陣しかありませんが、「壁打ちしながら自分のフォームを確認できる!」という施設ではない。
 自分との戦いに挑む場だが、鏡に映る自分に勝てるはずもなく、勝負ではなく「自分に挑み続ける大切さ」を訴えるのであろう。
 自分の姿に「自信を持て!」の目標が、錦織選手の『自分に勝てた』瞬間としたら、ちょっと「ネット(レベル)高すぎ!」ですが、ツアーファイナル出場権とランキング5位を手にしたプレーには、勇気づけられました!


 ロビーには、巨大なカラスが米俵をつかむ姿など、わかりやすい作品が並びます。
 現代アートで身近なテーマを取り上げる作品が多いのは、芸術性よりもメッセージ性をめざすためで、身の回りにあるモチーフを利用し関心を集めようとします。
 上の作品には、「豚の体はハムじゃないことは分かっている!」と反応することで 、食や家畜について考えるきっかけになれば、との祈りが込められるようです。


新港ピア会場──新港ふ頭(Map)



 上は、蒸気機関を持つ祭りの「山車」のようですが、蒸気は貧弱で「やま」はとても動きそうにありません 。
 でもその心情は、映画『ハウルの動く城』のハウルに通じる、男子が抱く「ガキっぽい夢」を通そうとする意地のようにも感じます。
 大人になっても「ガキ時分の宝物」を大切にしたい心情の普遍性にふれ、「男の単純さ」を再確認します。

 右は、カフェスペース天井に展示されるも、その存在に気付くのはひと息入れた後になりそうです。


 「横浜港遺産」のハンマーヘッドクレーンはとても好きな構造物ですが、トリエンナーレでしか会えない(埠頭に入れない)ため、記念写真的な印象に……(第3回展

 大きな作品が少ない中、借景を利用した(置いただけ)工夫は買えますし、それがこの町らしさの表現と思えるので、この手の展示を増やすべきと感じます。

 右は、会場に使われなくなった「ヨコハマ創造都市センター(馬車道)」で、窓からの淡い光を生かしたいと、会社のPhotoshopで修正(明るさ、コントラスト、レベル、トーンカーブだけ)したもの。やはりプロ仕様は違う……


 新港桟橋に海洋地球研究船「みらい」が接岸しており、船尾のアームは「しんかい6500用?」と思ったら、深海潜水調査船支援母船は「よこすか」とのこと。
 この船は以前「原子力船 むつ:1969〜93年」だったと知り、ちょっと動揺します。
 トラブル続きで放射線漏れ(いまとなっては極微量…)を起こし、廃船後に胴体を切断したところまでは記憶にあるが、 転用後の姿を知らなかったことに怖さを感じます。
 突然会った船に「初めまして〝みらい〟で〜す。昔の名前は評判悪いけど、わたし生まれ変わったの!」とか言われても、瞬間的に気持ちの整理は出来ません。
 福島県の放射性物質に汚染された廃棄物や土壌の除染〜リサイクルやリユースは必須で、「国で定めた基準」をクリアすれば各地に拡散することは、頭では分かっても初めてのことなので、不安を解消するための心の準備期間が必要になります。
 一度汚れた国は、二度と「むく」に戻れません……


追記──沖縄県 海洋博公園(美ら海水族館)の、人工尾びれをつけたイルカの「フジ」が死にました……

 推定45歳はイルカでは高齢らしく、天寿を全うしたようです。
 病気で尾びれを失った彼女が、支えようとする人々の努力を受け止め、ジャンプを取り戻した際の感動は忘れません!(再会時も受け入れてくれました)
 彼女との共同作業により、人とイルカはまた一歩近づけたと思います。
 彼女の勇気に感謝! ありがとう……
 ──フジの姿を描いた映画に『ドルフィンブルー フジ もういちど宙へ』がありました(公式サイトはこちら)。

2013/06/17

「最後の家族旅行」は何度でも──箱根

2013.5.26・27
【神奈川県】──箱根


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2013.5.26
馬入ふれあい公園、湘南平(平塚)(Map)

今回は、父の傘寿(80歳)記念に家族で箱根に行った様子になります(母も今年80歳)。
 寿命が延びたとはいえ、両親共に自立活動可能な体で80歳を迎えることは立派ですし、子どもからすれば「とても助かる」と、改めて感謝する次第です。

 まずは、相模原出身者限定のローカル情報です。
 フィッシングパーク(1998年閉鎖)から原当麻(はらたいま)を抜けて相模川へ下った辺りに、圏央道相模原愛川インターチェンジが開業しました。現在は東名高速に新設された海老名ジャンクションまで通行可能。
 今後、原当麻周辺の道路整備が必要になりそうです。


 混雑を避けるため日程を日・月とするも、宿が箱根湯本なので初日は道草します。
 一枚目は平塚「馬入ふれあい公園:2002年日韓ワールドカップの収益余剰金で造られたサッカーグラウンドがある」河川敷に広がる花畑の風車(オーストラリア製)。
 二枚目の湘南平にある展望台(179mあり初訪問)からは湘南海岸が一望でき、神奈川県有数の夜景スポットとのこと。海風が斜面を駆け上がってきます。


箱根湯本:滝通り(Map)

箱根湯本は、鉄道の玄関口なので何度も降り立ちましたし、車で立ち寄り湯の訪問も付近の施設を選ぶことが多く、知ったつもりでいました。
 現在はメインである早川本流側(箱根駅伝ルート)に目が向きますが、旧東海道が通る須雲(すくも)川沿いにも温泉街が並びます(湯本付近で川筋が合流する)。
 駅前の道が右にカーブするあたり(その先は函嶺洞門(かんれいどうもん):その建設まで道はなかった)を、左に入ると旧東海道に通じる「滝通り」で、裏通り的ですがいかがわしい場所ではありません。

 滝通りは橋を越えると、右の温泉宿「萬寿福」玄関前で左に折れます。谷あいではよく目にする光景で宣伝にはなるが、車に突っ込まれる心配も……

右は与謝野晶子の歌にも詠まれた「玉簾の瀧:たまだれのたき」で、現在では「不老長寿の水」や滝上にある「縁結びの神」のパワースポットとして売り出しています。

 以前よく訪れた奧湯本「天山:立ち寄り湯」は川筋の奧と考えると、温泉の楽しみ方も変わり、奥まった場所でものんびりできる施設が人気の一方で、駅に近く道路に面しても小さな宿は閉鎖に追い込まれるようです。
 そんな変化から駅前通りには店舗が並び、城崎温泉のような「若者にアピール」する観光地を目指すようです。


2013.5.27
山のホテル(Map)


 ここの庭はツツジやシャクナゲが有名で、淡い期待を抱き足を運ぶも、完全に後の祭りでした……
 上は、ずいぶん前に小田急のポスターに使われた記憶が残るパラソル。

 この後、芦ノ湖スカイライン(富士山側の外輪山尾根道)を走りますが、雲に覆われ富士山は望めません。これこそ日頃の行いの悪さです……


大涌谷(Map)

箱根といえば、大涌谷の温泉タマゴは外せません。
 「1個食べると7年長生きする」のうたい文句は別にしても「また食べに来る!」と、心とらわれる存在は信仰対象のようもでもあります。

 イチオシのスポットですが、これまで経験したことのない渋滞(駐車場まで30分以上)に遭遇します。
 普通なら挫折するところですが、ここまできて目前の温泉タマゴをあきらめるわけにはいきません。
 確かに増えた海外からの観光客によるものか?

以前の姿をご存じの方も、年月は同じように進みますから、自分も含め家族(父・母・妹)も年を重ねました。
 何度も「家族旅行はこれが最後?」と話すものの、みな健在で出歩く意欲を持ち「また行きたいね」が希望になればと思います……(妹の回復は順調のようです)







箱根湿生花園(Map)


 ここは湿原の植物を育てる施設なので派手さはありませんが、仙石原の土地柄(火山灰土壌と湿原)に適した植物が手入れよく育成されています。
 ですがミズバショウには早く、目玉不足の時季だったようです。
 一番元気なのは、ゲート付近で販売される「あじさい」の鉢植えでした……


 湿原で最も記憶に残るのはガキ時分に家族と行った尾瀬で、泊まりがけで歩く広大さに圧倒されました(上は木道をたんたんと歩き続けたイメージを狙って)。
 園内で見ごろが絵になったのは右下のショウブ程度です。

「帰りは御殿場経由」に、両親とも「二の岡ハムを買おう」とノリノリです。
 わたしは初めてですが、農家の敷地内にある一般的な肉屋程度の販売所に、パラパラながらも次から次へと車がやって来る様子には、ちょっと驚きました。

 「また買いに行こう」の元気があれば運転手になるつもりでいますが、いつも付き合ってばかりも…… に「言い訳は無いか?」と自問し始めています。
 親が子どもの面倒を見てきたのは、負担や義務感は大きくも「未来の希望」のためと思いますが(ドライ過ぎますか?)、子どもが親の面倒を見る際には、仮に負担や義務感が同じとしても「未来を見たくない」気持ちから、ため息がでてしまいます。

 「面倒くさい」「やっかい」も家族の義務ですし、親のよろこぶ顔はうれしいながらも、双方とも「覚悟の季節」に足を踏み入れたような気がします……

2013/05/06

連休の湘南・横浜シーサイド

2013.5.3〜5
【神奈川県】──片瀬海岸、平塚、横浜

2013.5.3
片瀬海岸(Map)

 連休で実家(相模原)に戻る際に立ち寄るのは、毎度の鎌倉・江の島周辺ですが、寝坊して鎌倉に寄れないことも近ごろは常習化しつつあります。
 今年2月、江の島に渡る「江の島弁天橋」に工事台船が衝突し破損したため、歩行者専用道は通行止めとなりましたが、連休前に復旧されたようです。

 島に向かう車の列は普段以上の大渋滞となり、海岸通りを鎌倉まで続くことでしょう。
 ドライブデートの目的地としたい気持ちは分かるが、それは間違い!
 おじさんの経験では、行くとすれば平日のランチタイムでしょうか……


2013.5.4
平塚(Map)

 ここは相模川河口付近にある須賀漁港で、防潮扉外側から港内をのぞく絵。
 小さい港でも海に近い場所柄なため、港を堤防でキッチリ囲い海水の進入に備えます。
 沿岸・近海漁の港ですが市場も併設されており、朝方は地魚の取引でにぎわいそうです。


 上はビーチフットボールの様子で、これが「セット:プレーオン」の構えになります。
 5人1チームで、相手のタッチをよけながらゴールゾーンに楕円球を運び得点を競うゲーム。
 両足の間からボールを後方にパスしてプレーオン(上写真黄色の娘)の様子や、攻撃権を持つ側は相手にタッチされた場所から攻撃が再開でき、前方にボールを投げていい様子(制限はあるらしい)などから、「アメフト」に近い印象を受けます。
 これは明治大学ラグビー部のOBが提案した(1990年)、日本発祥のビーチスポーツとのこと。

 ラグビーやアメフトの、速さや技で抜かれても当たりでは負けない自己満足(?)よりも、はるかに華麗なパス回しが期待できそうです。

 ビーチでは、バレー、サッカー、フットボールは可能でもバスケは無理なので、ボールが弾むコートが用意されています。


2013.5.5
横浜(Map)

 以前は無かった右の「象の鼻」のオブジェは、キャッチーでとても分かりやすいシンボルになっています。
 象の鼻とは、上写真手前の石積み防波堤の名称で、上空から見るとそんな姿に見える港湾施設です。

 奧の大桟橋に停泊中の巨大客船は「コスタ・ビクトリア」という船らしく、桟橋デッキより船首の方が高いのですから、その大きさに驚かされます。
 赤レンガ倉庫付近警備員の「世界一周の途中に立ち寄っているそうです」の説明には言わされてる感があり、マニュアル通りの対応? に聞こえてしまいます……

 このところゴールデンウィークで天気がいいのは前半だけで、後半は残念な年が続いた印象があるも、東京周辺に限れば全般的に恵まれましたから、遊ぶ側も受け入れ側も、満足できたのではないでしょうか。

 さぁ、働かなければ、ですね……