2008.10.2
【神奈川県】
江ノ電
久しぶりの晴天なので、これまた久しぶりに横浜などでは見られない「開けた海」と対面したい気分もあり、ルートを変更してこれも久しぶりの江ノ電経由で鎌倉へ向かいました。
海沿いの国道134号は平日でも渋滞していることに驚きながらも、やはり開けた場所は気持ちのいいモノです。
江ノ電(江ノ島電鉄)とは、藤沢から鎌倉までの全長10kmを34分で結ぶ単線の電車で、市電のように道路を自動車と並んで走ったり、家並みの軒先をかすめ玄関先が線路にもかかわらず踏切がなかったり、七里ヶ浜の海が車窓全面から眺められたりと、海辺の町中をのんびりと走る沿線住民と密着している路線です。
などなど、陽気のいい日には遠回りでも誘われてしまう電車です。
近ごろでは新型車両が続々と導入されていて、いろいろな形式や広告の装飾がされた車両が走っています。
でも、新しい車両は行き先表示等が電光掲示なので、上写真のようなプレートをぶら下げた電車に出会うことが少なくなりました(これはラッキーでした)。
右写真は腰越(こしごえ)駅で、近くには源義経が兄頼朝に鎌倉入りを止められ滞在していた満福寺があり、許しを請う「腰越状」と言われる手紙を書いたとされています。
現在の腰越と言えば、目の前の漁港で捕ったくせにちょっと高めかと思いますが、新鮮なシラスと脂がのったアジがおいしゅうございます。むかしはシラスを300円程度で「一度にこんなに食えないよ!」というくらいビニールに入れて、港で売っていたんですけどね……
台風が弱まった低気圧の影響で、高い波が来てるかと思いきやベタなぎでサーファーも少ないのですが、低い波でもキレイに立って乗るのには感心してしまいます。
こんなところにも、日本人の器用さが現れているのかとも思わされたのですが、これは違います?
しっかし、電車を撮るって難しいですねぇ。
止まっててくれませんし、それを逃すと次の電車を待たねばならないわけですから、時間と根気が必要です。
止まったとしても駅に停止した瞬間だけで、次の瞬間にはダイヤ通りの運行が使命の乗務員は動作がキビキビしてますから、すぐに動き回ってしまいます。
ローカル線なので、運転手も半分駅員のような役割をするため、駅に着いた時の方が忙しそうです。
上写真も、構図を変える間もありませんもの。対応策として、カメラの連写という機能を初めて使いました。
機能の問題なのか、使い方が分かってないのか、まともに写っていたのは最初の一枚だけでした(意味無いジャン!)。
練習しますと言うか使う機会がないので、そんな機能いりません(フィルムカメラ時代はお金が掛かるので使えませんでしたし)。
──CMなどでは連写の音が格好良く思えるのですが、自分でやっているとその音が恥ずかしくなってきます。「傑作を撮っています!」と宣言しているようで……
人気のある江ノ電なので写真を撮りに来るやからが多いのでしょう、運転手さんなどはカメラを意識するとなるべく撮られないようなフェイントをする人が多いことを知りました。
「一緒にしないで欲しいんですけど」と勝手に思っていたのですが、なるほど、鉄道写真マニアの方々のご苦労が少し理解できたような気がしました。
──鉄道は嫌いではありません……
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