2008.7.12
【神奈川県】
転居の後片付けもメドが付いてきたので、どこに住んでいようが週に一度くらいは散歩に出ようと、33度の猛暑の中を歩いてきました。
以前こちらにいたころも休みの日には歩いていたのですが、カメラは持っていませんでした(フィルムカメラのせいもあり)。
京都で散歩しながら写真を撮るいいクセが身に付いたので、可能な間(のんきでいられるうち)だけでも続けようと考えています。
野毛山動物園
前回訪問時に最も印象に残っていたレッサーパンダを撮りに来ました。
ちょこちょこと動き回るのでなかなか撮れず、カメラを構えて待つも太陽光線が欲しいので日なたにいたもんだから、熱中症寸前? クラクラしてきました。
彼女はメス(メスの方が顔の模様が可愛いと思います)なのですが「キンタ」(以前の職場仲間の女性にもそんなあだ名を付けられた方がいました)と名付けられています。幼少のころ雌雄の判別ができなかったことが理由のようです。
説明員の方が、以前は肉食だったので腸が短く、食べた順番にうんちが出ます、の説明の後「きょうのうんちを取ってありますので後でにおいをかいでみてください。ササの新鮮なにおいがしますよ」って、実行した子どもたちは何人いたのだろうか……
それも大切な実地体験ではあります。
インドゾウの「はま子」が死んだというニュースは聞いていました。その後、ゾウ舎はどうなったのかを知りたい気持ちもありました。
跡地は写真のような広場になっていました。
──どこの動物園でもゾウ舎は円形の場合が多いので、この絵からも想像しやすいのではないかと思われます。
無理して新しい象を連れてくるのではなく、はま子の記憶と共にゾウ舎を閉じようとした姿勢には、気持ちが込められているようにも感じられました(大きな動物はズーラシアへ移す方針であるようです)。
横浜市にはここ以外に、金沢動物園、ズーラシアと市内にいくつあるんだ、と言いたくなるほど動物園好きな自治体です。
だったら、こんな狭い動物園はいらないんじゃないか? というご意見もあるかと思われますが、ここ(身近な場所)にあることに意味がある動物園だと思います(入園無料ですし)。
すぐ隣には横浜の上水を支えてきた配水池が健在ですし(ここの水は相模湖近くから引かれていて、高校時代まで暮らしていた相模原市には幅20m程の水道道路が一直線にここを目指して伸びています)、この野毛山という場所は、横浜という都市の記念碑的な性格を持ち続けている場所であると思われます。
桜木町(西側)
猛暑の後の夕立に遭われた方もおられたと思われる土曜日の午後、わたしは「野毛ちかみち」(地下道・近道の両方にかけている?)に逃げ込み「ぴおCity」の飲食街でひと息ついていました。
東急東横線の桜木町駅が閉鎖され(みなとみらい地区に路線変更のため)その影響が心配されていたのですが、正にシャッター地下街に。空き店舗で写真展やってるというのも、表現に困ってしまいます。
馬車道にも通じる洋食の老舗や、寄席の「横浜にぎわい座」などのある下町ではあるのですが、何せ「WINS」(場外馬券売場)があったりその先には歓楽街である日ノ出町、黄金町につながっていくので(機会があったら潜入してみようと思いますが、スンゴイところです)やはり健全な町とは言えないかも知れません。
「野毛大道芸」で有名だと思いますが(イベント期間以外はみなとみらい地区でやっているし、頑張らないと取られてしまうのでは?)、そんなイメージアップと同時に町の活性化を進めていかないとシャッターの数がどんどん増えてしまうのでは、と心配です。
暑さで頭がクラクラしながら駆け込んだ「ぴおCity」の中華屋、冷房のガンガン効いた店内で食べた「サンマーメン(野菜うま煮そば)」に「これぞ神奈川の味!」と、シビレながら体力回復をはかりました。
──品のあるような食べ物ではないのですが、実利的なメニューだと思います。
先ほども触れましたが東急東横線が廃止となった現在、あのガード下の落書き(いまやアート?)がどうなっているのか関心があったので寄ってみました。
写真のように健在と言うか「○○小学校卒業生」などの署名入りの子どもの絵があったりして、公認された落書きの場になったということなのか?
以前からそうでしたがここの落書きはみんな一所懸命描かれているので、好き嫌いは別にして関係者や周辺の人たちも「お手並み拝見」的に見てくれる方が増えたのだと思えるのですが、まあこれも桜木町の名物ではありますよね。
これらの絵の上にもスプレーでちゃちな文字の落書きをするチンピラがいます。
そんなケチな落書きではなく、堂々とこの壁をキャンバスに自己を表現してみろ、と言いたくなります。
この上の線路や駅舎などの構造物は撤去されているようです。
そう言えば、この跡地を遊歩道にするという話しを以前耳にしたこと思い出しました。
横浜から桜木町へ歩くなら、みなとみらいを歩いた方が楽しいと思っていましたが、あの埋め立て地には次々と高層ビルが建てられていて、どれが何だか分からなくなりつつあります。
だったら以前の東横線の車窓を想起しつつ、軌道跡を歩いてみたいと思っています。
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